児玉和也写真展「生きられる島 嵯峨島」

2026年3月5日〜3月28日の木、金、土曜日 (入場無料)
開場時間 13時〜20時(13日・27日は18時まで)
●トークイベント 児玉和也×田代一倫(写真家) 進行:清田麻衣子(里山社) 【参加費】¥1000
【お申込み方法】Googleフォームにて受付中
このたびdongbaekでは児玉和也の写真展「生きられる島 嵯峨島」を開催いたします。
児玉はこれまで自らが行う写真行為を疑い続けながら、「写真」が持つ独自の時間や距離という概念を捉え直していく作品を発表してきました。今展では、2022年と2026年に訪れた「嵯峨島」で撮影された写真を展示します。
嵯峨島(さがのしま)は、長崎県にある五島列島に属し、福江島三井楽地区の貝津港より4km沖合にあります。首都圏や福岡の街から見ると、周縁に位置する福江島、さらにその周縁にある小さな有人島は、「二次離島」とも呼ばれる場所です。児玉は「直線距離では辿りつけない遠い場所があること、そこにも生活があること」をたしかめたいと感じ、物理的な迂回を繰り返し、また統計的にも人口が減り続ける「際」にある火山島を撮影することで、撮った写真が記録として作用する時間の速度を見極めようとしています。
展示される写真は未開の土地への距離を感じさせながら、どこか懐かしさも覚えます。その郷愁は、生活の利便性を求める都市化から離れた島での生活に相対する時、見る者がいつ、どういう生き方をしてきたかという、時代や場所の観念へと変化します。また、三井楽地区という土地が、遣唐使が南路で唐を目指す際の最終寄港地であったことや、大村藩からの迫害を逃れて移り住んだキリシタンが密かに信仰を続けた地であることから、この島もまた生きることの歴史を抱え続け、その生活の集積が「生きられる島」として提示されます。

児玉 和也(KODAMA Kazuya) 1993年長崎市生まれ。九州産業大学芸術学部写真映像学科卒業。長崎市浜町にあった「photocafe HIKOMA」で多くの写真家と出会い暗室作業などを学ぶ。大学進学を機に福岡市へ移り住み、個展やグループ展のほか、2018年より不定期発行の私家版連続写真集『網 -AMI-』などで発表を続ける。